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ビットコインのeワラントが取引開始!レバレッジ5倍で分離課税20%!!

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思ったより早く出てきてびっくりしています
くまいろ
くまいろ

金融屋はいろいろと考えるものです。ビットコインの新しい商品が2/15より取引できるようになりました。SBI証券で取引できます。

最大5倍のレバレッジがかけられるビットコイン連動証券

これは、ビットコインレバレッジトラッカーというeワラント商品です。

ちゃな
ちゃな
eワラント?わけがわからない…おいしいの?

簡単に言えば、「ビットコインの値動きに連動して、価格が上下する債券」です。

債券といっても、難しく考えることはなくて、単に取引終了日が決まっているというだけです。金利が上がっても下がっても価格はほとんど変わりません。債券の価格は、ビットコインの値上がり、値下がりの時に動きます。

しかも、プラス型(ロング型)はレバ5倍分、マイナス型(ショート型)はレバ3倍分、価格が動きます。

レバレッジ値動きイメージ

1万円分プラス型を買って、ビットコイン価格が5%上がると、10,500円になるところが、12,500円になります。

日本の仮想通貨取引所は、レバ2倍までの取引しかできないので、レバレッジを効かせて取引したいニーズに応えた商品になっています。

税金は分離課税(の可能性)

かつ、債券(有価証券)なので、総合課税の雑所得ではなく、分離課税の雑所得になる可能性があります。どちらにせよ確定申告は必要です(重要)
ただし、証券会社が年間損益計算書を作ってくれるので、仮想通貨の売買利益を自分で計算するのに比べたら、はるかに楽です。

しかも、分離課税になるのであれば、税率は20%固定です。

加えて、FXやオプション取引で出た損と合算できます

最後に、一番重要ですが、損失が出た場合、3年まで繰り越せます

税金は必ず税務署か税理士にご相談くださいね
くまいろ
くまいろ

追証なし

これも地味に大きい。というか値動きが大きくなるとサーバーダウンする取引所に正直信頼などない。

この商品は債券の形なので、0円以下にはなりません。買ったらそれ以上の追加証拠金は必要ありません。

レバレッジ型投信と違い、レンジ相場でも損しない

一度持ったらわかると思いますが、行って来い相場のときのレバレッジ型投信って、必ず損するんですよね値幅の%に対して倍率をかけに行くので、行って来いすると負けます。

例)日経平均30,000円の時に、レバ3倍ブル投信を30,000円購入。
翌日5%値上がりし、日経平均が31,500円になったが、
次の日に、4.76%値下がりし、日経平均は30,000円でクローズで行って来い。

計算)
翌日の投信価格は、5%×3倍=15%勝つので、3万円×(1+15%)=34,500円。
次の日の投信価格は、4.76%×3倍=14.28%負けるので、34,500円×(1-14.28%)=29,573円。

つまり、日経平均は行って来いの3万円なのに、レバレッジ型投信を買うと、3万円-29,573円=427円損するわけです。

このeワラントであれば、レンジ相場でも負けません。3万円買って行って来いしても、3万円のままです。

これは、からくりがあって、3倍、5倍、というのは「商品のスタート時点での価格」に対する倍率であって、極端な話、ビットコイン5万ドルで取引開始(スタート時点)したが、いきなり翌日に20万ドルに暴騰したとして、そこからこの商品を買っても、値動きの5倍分価格がブレるわけではないということです。

なので、この商品が本当に倍率3倍、5倍での値動きをするのは、スタート時点での価格近辺のときのみ、ということです。

レバ投信は、いつ買っても値幅の%の倍率分値動きが発生しますが、この商品はそうではないということです。

デメリット…でかいぞこれは

いきなり最悪ですが、平日しか取引できません。なんせ証券会社の提供する商品なので。

あと、夜間も取引できません。なんせ証券会社の提供する商品なので。

また、取引コストが高いと思われます裏側にデリバティブやCMEのビットコイン先物を組み込んでいるので。まあこれは取引開始してみてから確認します。

あとは、満期までの期間がどれくらいになるかですね。CMEのビットコイン先物は最長1年先くらいまで取引可能ですが、そんな長期限の取引の出来高ってほとんどないんですよね。
もしかしたら、満期まで3か月、6か月くらいの商品しか出てこないかもしれません。
そうすれば、満期が来るごとに清算しないといけなくなるので、「ガチホ」するより税金が細かくかかってしまう可能性もあります。

まとめ メリットも大きいがデメリットも多い

メリット

1. 税率を20%に抑えられる可能性がある

2. 取引所よりも高いレバレッジ取引ができる

3. 追証がかからない

4. レンジ相場でもレバレッジ投信と違って損失がでない

デメリット

1. 休日や夜間の取引ができない

2. 取引コストは取引所で取引するより高い

3. 満期まで短い商品しか提供されない可能性が高い

と、今のところはまだデメリットが大きそうですが、今まで分離課税は不可能、とまで言われていた仮想通貨取引に大きな一石を投じる商品であることは間違いありません。

夜間取引、土日取引も、売買が活況になればたぶん取引できるようになると思います。はやくSBIは出来るように整備してほしい。

個人的には、満期1年くらいまでならビットコインが下がった時にガチホ分として持ってみてもいいかなと思いました。

今のところ、取引できるのはSBI証券だけみたいですね。他社も追随してほしい。

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くまいろ
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